GTX 1070 Tiは税込59,940円から。2,000円追加で1080買え。

リファレンス


### 約6万円

正式発表された1070Tiですが、早くもドスパラWEB上で予約が開始されています。
予約が開始されたモデルは**Palit NE5107T015P2-1043D (GTX1070Ti 8GB DUAL)**で、価格は税込59,940円となっています。

ドスパラ

国内最安値モデルとなります。

ドスパラ - Palit の組み合わせが最安値な理由

答えは単純で、いわゆる代理店税がほぼ0だからです

国内で販売されるPCパーツの多くは代理店を介して卸されるため、(特に発売初期は)海外価格と比べて大きなずれが生じています。
(詳しくは [4Gamer]「アスク税」とは何か ~ゲーマーのためのグラフィックスカード流通事情講座で。)

しかし、Palitに関しては、メーカーと一次販売店(ドスパラ)間に代理店が存在しません。
ドスパラが代理店とも言えますが…。

そのため、価格コントロール諸々を自前で行えるので他の代理店を解するメーカーの製品よりも安く提供できる場合があります。

アスク税の有り無し

※税金が乗っているものに対して安いだけで、税金が乗らない状況に対しては価格は殆ど変わりません。

というわけで、(そもそものカードの値段が安い製品が出てこない限りですが)国内最安値モデルと言い切れます。
出ている情報を見る限り、ほぼ間違いないはずです。

1080との価格差は現時点で2,000円

同じPalitの1080搭載モデルの値段は税込61,980円です。 殆ど差がありません。

これならば、2,000円追加で1080買いましょう。
現時点での1070Tiの購入はおすすめしません

なお、1080の発売当初の値段は税込69,999円でした。
大体12%ほどの値下がりです。

1070Tiも同じように時間が経てば10%ほど値下がりして税込54,000円ほどになりそうです。 1070の値段は税込45,980円なので1070と1080の間にうまく収まる形でしょうか。

今後の値下がりに期待しましょう。

GTX 1070 Ti はいくらならば「買い」なのか?

スペックリーク

GTX1070Tiが出るかも?という話は多数のリークサイトが取り上げていましたが、大手リークサイトであるvideocardz.comが3DMarkベンチマークのスコアを公開しています。

NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti 3DMark performance

Graphics CardFire Strike Extreme(対1070Ti比)Time Spy(対1070Ti比)
GeForce GTX 1080 MSI Gaming X+11241(118%)7817(115%)
Radeon RX Vega 64 @ Turbo10781(114%)7151(105%)
Radeon RX Vega 64 @ Balanced10517(110%)7046(104%)
Radeon RX Vega 56 @ Turbo9619 (101%)6423( 95%)
GeForce GTX 1070 Ti #195466816
GeForce GTX 1070 Ti #294496777
Radeon RX Vega 56 @ Balanced9340 ( 98%)6201( 91%)
GeForce GTX 1070 Colorful iGame XTOP8938 ( 94%)6130( 90%)

概ね、1080の**-15%、1070の+10%**で、よく言われる「RX Vega 56対抗として出す」は正しそうです。

既に判明しているスペック情報を見る限り、GTX1080のメモリをGDDR5に置き換えたものと認識するべきですね。

GTX 1080TiGTX 1080GTX 1070TiGTX 1070
CUDA Core(Unit)3584256024321920
Base Clock(MHz)1480160716071506
Boost Clock(MHz)1582173316831683
メモリ規格GDDR5XGDDR5XGDDR5GDDR5
メモリ容量(GB)11888
メモリ周波数(MHz)1375137520002000
メモリ帯域(MHz)110001100080008000
価格(円)

コストパフォーマンスは?

さて、気になるのは発売日と価格ですが、発売日については**10/26(日本だと10/27)にローンチ、発売は11/02(日本は不明)**との見方が強いようです。

NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti to launch on October 26th

もう1週間ありませんね。期待しましょう。

価格は**$429**が有力視されています。日本だと特殊税込みで5.5万円といったところでしょうか。
問題はこの価格が「買い」なのかどうかですが、まず以下のグラフを見てください。
3DMark Fire Strike Extreme、Time Spyのスコアと価格のグラフです。

性能価格グラフ

※横軸は各GPUのリファレンスの価格です。日本ではこの値段に一定のプラスですね。なお、GTX1070Tiに関してはリファレンスがない可能性があります。

価格(ドル)
GTX1080Ti699
RX Vega64599
GTX1080499
GTX1070Ti429(?)
RX Vega56399
GTX1070379

これを見る限り、GTX1070Tiは安すぎず、高すぎずで絶妙な価格設定と言えるでしょう。

少なくとも、RX Vega64ほどのズレはなさそうです。
丁度いい形で、GTX1070(RX Vega56)とGTX1080の間を埋める形に収まっており、RX Vega56対抗として成立しています。

このあたりのスペックを求めている人にとっては「買い」で良さそうです。
ただし、GTX1070Ti発売に合わせて既存のカードの価格改定がなければ…の話ですが。


以上、1070Tiについて、スペックリークと価格考察でした。

Ryzen Mobile 性能・発売時期のリーク -結局どのぐらい?-

発売時期

Zenコアを用いたグラフィック統合CPU(APU)であるRyzenMobileですが、大方の予想通り来年初めのようです

AMD has made a big impact on the market with its Ryzen architecture and the platform will become even more interesting for compact HTPC builds when the first Ryzen-based APUs are introduced next year.

(Ryzenアーキテクチャを採用したAMDは市場に大きな影響を与えており、来年初のRyzenベースのAPUが導入されると、コンパクトなHTPCビルドのプラットフォームはさらに面白くなるでしょう)

Noctua presents two AM4-compatible low-profile coolers

発言者はRoland Mossig(Noctua CEO)です。 CPUクーラーの長が言っているので、まあ間違いないでしょう。 結局、Ryzen初登場から約10ヶ月ほど遅れての登場。だいぶ待たせますねぇ…。


### 性能

PC Perspectiveが3DMark11を用いた性能リークを行っています。

AMD Raven Ridge Performance Leaks - APU with GeForce MX150 Performance

CPU(+GPU)GraphicsPhysics
Ryzen 7 2700U40726419
Ryzen 5 2500U36556577
Core i7 8550U + MX 15045708278
Core i7 8550U17726627

これを見るとCPU性能はだいたい**i7 8550U**と同等、GPU性能は**Geforce MX 150**弱ぐらい といった形でしょうか。 もう少し詳しく見ていきましょう。まずはCPUです。
Core/ThreadBase Clock(GHz)Turbo Clock(GHz)Cache Memory(MB)価格(円)
Ryzen 7 2700U4/82.23.8?6(L2+L3)?
Ryzen 5 2500U4/82.03.66(L2+L3)?
Core i7 8550U4/81.84.0(TB2.0)8(L3)46,200
(1ロット[1000個])

Ryzenはベースクロック、i7はブーストクロックとキャッシュメモリが対抗に対して優位と言えるでしょう。

全体性能としてはキャッシュメモリの多いi7側に分がありそうです。

ただし、デスクトップ版Ryzenと同様に価格性能比での勝負となるはずなので、今後の価格リークに注目です。
(ちなみに、8550U搭載ASUS ZenBook 3 Deluxeは20万円、ウルトラハイエンドでなければ10万円の製品もあります)


次はGPUです。
Compute UnitBase Clock(MHz)Boost Clock(MHz)3DMark11
Radeon Vega M (2700U)???4072
Radeon Vega M (2500U)???3655
Geforce MX 150(2GB GDDR5)38438414684570
(i7 8550U)
Intel UHD Graphics 620192?30011501772
(i7 8550U)

内蔵GPUでここまでの性能は素直に関心です。少なくとも、Intelはぶっちぎってますね。

MX150はラップトップ版GT1030です。PSO2やドラクエ10は余裕、FF14は画質落としてまあまあといったところでしょうか。 内蔵GPUであるVega Mでも軽めの3Dゲームは問題なさそうです。

2700Uと2500Uの違いは搭載iGPUの動作周波数の違い、Compute Unit数の違いとも言われていますが、現時点でわかっている要素はありません。


総評としては、モバイル向けCPUとしてかなりいい線いってる感じですね。

ゲームもまあまあ、コア数もある。

問題は価格と、モバイル向けなので**発熱(消費電力[TDP])**でしょう。

2500Uが5万円台で出てくれば最強なんだけどなーないよなー…

TDPに関しては35W以下という噂もありますが、なんとも。

ただ、Vegaコアは低クロックでの性能がいいので、デスクトップ版みたいな爆熱電気食らいにはならなさそうです。



以上、Ryzen Mobileの性能リークでした。