【簡易レビュー】EVGA GeForce RTX 2080 XC ULTRA GAMING

米尼で、EVGAのRTX 2080 XC ULTRA GAMING を買いました。

発売が遅延するなど、ハプニングも有りましたが、とりあえず届いて一安心です。

すでに大手レビューサイトがRTX2080の製品レビューはしているので、製品のざっくりとした外観とベンチマーク結果のみの簡易レビューをお届けします。


(事前知識) 性能

RTX 2080 ULTRA GAMINGGTX 1080
CUDA core29442560
FP32[TFLOPS]10.6878.87
Base Clock[MHz]15151607
Boost Clock[MHz]18151733
MemoryGDDR6 8GBGDDR5X 8GB
Memory Bus[GB/s]448320
TDP[W]215180
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Value$849.99\65,000
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スペックとしては、前世代XX80と比較してメモリ帯域が大幅増です。
現状、検証が不可能なので表には載せていませんが、RTコアとTensorコアが載っています。
(詳しくは 過去記事で)

EVGA社はアメリカの企業で、NVIDIA系のグラフィックボードやマザーボード、電源などのパソコンパーツを販売しています。
米国Amazonではシェアトップの人気があり、グローバル保証(正規販売代理店からなら世界中どこで買っても同じ保証)を行っているのが特徴です。日本も見習え
EVGA GeForce RTX 2080 XC ULTRA GAMINGグローバル3年保証で、商品出荷時の状態に戻せれば分解OKという特徴があります。
(EVGAのグラフィックボード全般に言えることですが)

輸入するとだいたい$950程度(\110,000程度)になります。

Order Summary
Item(s) Subtotal$849.99
Shipping & Handling$32.68
Total before tax$882.67
Estimated tax to be collected$0.00
Import Fees Deposit$70.61
Grand Total$953.28

外観・中身

箱がでかい

聖剣仕様

ファン周りはプラスチックでちょっとチープ感が出ますが、その分ヒートシンクとバックプレートとかに予算回してる感じがします。

GeForce GTX 1080 GAMING X 8Gと比較するとこんな感じになります。
縦横はほとんど変わりませんが2スロと3スロではやはり圧倒的な厚みの差があります。


分解

せっかく分解OKなので、分解してみましょう。
日本で買うグラボじゃできないですからね。

手順は以下の通りです。

  1. PCIブラケットを取り外します。

  1. バックプレートを取り外します。

こんな感じになりました。
バックプレートにサーマルパッドがギッシリです。

ヒートシンクを外すにはこの4つのネジを取り外せばOKです

取り外すとこんな感じに。VRMにもサーマルパッドが。

コアを拡大するとこんな感じです。TU104-400A-A1はTU104コアのファクトリーOC可能モデルになります。
(因みに、ブロアーファンを搭載しているモデルはTU104-400-A1で、ファクトリーOC不可能)

分解したついでにグリスをThermal Grizzlyを塗り直しました。


ベンチマーク測定

いろいろ取っていきます。
GPU以外の共通構成は以下の通りです。

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MotherboardAsrock Fatal1ty X370 Gaming K4
MemorySamsung M378A1K43BB2-CRC 8G × 2 (DDR4-2400)
CPUAMD Ryzen 7 2700X
PSUHX750 CP-9020031-JP
CPU CoolerCorsair H100i

Fire Strike

グラフィックス : 27523
総合 : 19781

https://www.3dmark.com/3dm/29229199


Fire Strike Extream

グラフィックス : 13248
総合 : 12192

https://www.3dmark.com/3dm/29229516


Fire Strike Ultra

グラフィックス : 6475
総合 : 6607

https://www.3dmark.com/3dm/29229749


Time Spy

グラフィックス : 10938
総合 : 10391

https://www.3dmark.com/3dm/29230401

※通称10万円の実績を手に入れました


VRMark Orange Room

平均FPS : 195.36
総合 : 8962

https://www.3dmark.com/vrm/29231432


VRMark Cyan Room

平均FPS : 214.26
総合 : 9828

https://www.3dmark.com/vrm/29231850


VRMark Blue Room

平均FPS : 77.60
総合 : 3560

https://www.3dmark.com/vrm/29231850


Mining


BASEMARK GPU

総合 : 9528

https://powerboard.basemark.com/hwsubmit/36524/result


beatoraja FPS

L9999999999999^99999999999とFREEDOM DiVE [FOUR DIMENSIONS]のオートプレイで測定。
基本的に、1画面に映るノーツ数が多ければ多いほどFPSが下がる。
環境は1920*1080,LITONE5,プレイグラフ表示ありの最重設定。


消費電力

ワットチェッカーが微妙に破損していたので、正確には取得できていませんがこんな感じでした。

アイドル時:90W
フルロード時:330W (+240W)

CPUが2700Xであることを考えると、2080はほぼTDP通りと言えるのではないでしょうか。


発熱

異次元に冷える

ファン90%で回せばフルロード時60℃ほどで推移します。
グリスを変えているとはいえ、ちょっと驚きです。

因みに、冷えている間は1965MHzまでOCします。また、冷えてる間はファンが完全停止します。(オート制御時)


総評

性能Up、消費電力もUp
4Kなど高解像度環境だと1つの選択肢
現段階ではRT、Tensorの力が発揮できていないので様子見
XC ULTRA は 冷えるぞ
3年保証は いいぞ

現状、RTXシリーズの値下がり傾向は無く、年末まではこの水準が続きそうです。
値下がっても10万円強ぐらいに落ち着くと思われるのでしばらくは個人輸入が良さそうです。

ぶっちゃけ、1080TiにRT,Tensorコア乗っけたぐらいの性能なので、FHD環境やRTを考えない人は1080Tiで良いでしょう。
将来性に対して投資できるか、が争点のGPUとなりそうです。

XC ULTRAという単体製品で見れば厚いけどめっちゃ冷えるですね。
空冷でここまで冷えるんだ…って感覚です。
素直にすごいなと思いました。これなら水冷化も必要ないかな…?